Zホールディングス(ヤフー)【4689】の株価を分析してみた

気になる銘柄を分析し、ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

では、本日も早速分析していきましょう。

こういった流れで説明していきます。
最後までしっかりご覧いただけると幸いです。

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1. 会社の説明
2. 株価、利回り、PERなど
3. チャート
  -長期チャート
 -短期チャート
4. 売上高
5. EPS(1株あたりの利益) →とくに大事
6. BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
7. ROE(自己資本利益率)  →とくに大事
8. まとめ
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では、まずZホールディングスについて説明していきます。

1 Zホールディングスについて

(1)あのヤフーの会社

Zホールディングスは、傘下にヤフーを擁する持株会社です。
インターネットポータルで国内首位。

もともとはヤフー株式会社として設立された企業であるが、2019年10月1日をもって会社分割により持株会社に移行し、法人名を改めた。

1996年設立。
ネットサービスのほぼすべてを手がける総合型であり、集客力を生かしたネット広告(表示型と検索連動型)とオークション、情報掲載が柱。
ショッピングモールも手がけ楽天やアマゾンを追撃。
ソフトバンクグループとはスマホ決済「ペイペイ」の育成などで緊密に連携。

(2)子会社にはLINEやZOZOも

子会社にはあのLINE、ZOZOなどがあります。
さらに、子会社アスクルとは経営方針をめぐり対立し同社創業社長・岩田彰一郎氏の解任劇に発展しました。

(3)時価総額37,028億円

そして、時価総額は37028億円です。

時価総額ランクだと、AAランクです。
日本の上場企業でもかなり上位ランクです。

2. 株価、利回り、PERなど

では、次に、株価や配当利回りを見ていきましょう。

・株価 484円

株価は484円です。
100株単位で売買できるので、48,400円から投資をすることが可能です。
いいですね。10万円以下で購入できる銘柄です。

これなら初心者でも気軽に購入することができます。

・PER(株価収益率)43.18倍

次に、PER。株価収益率ですね。
こちらは43.18倍です。
どちらかといえば割高ですね。

・配当利回り 1.14%

そして、配当利回り。
こちらは1.14%です。
普通ですね。少しだけ配当があります。

・流動比率 1.76倍

最後に流動比率。流動比率とは、企業の安全性を表す数字です。
流動資産/流動負債で表すことができます。
流動資産とは、1年以内に現金化できる資産。
流動負債とは、1年以内に返済すべき負債。

流動比率が1倍より高いと、
1年以内に現金化できる資産>1年以内に返済すべき負債
→支払えるので安全性についてはひとまずクリア

なので、まずは1倍を超えているかどうかを見ます。
1倍を超えていればOKです。

この会社の流動比率は1.76倍です。
1倍を大きく超えているので会社の安全性についてはクリアです。

3. チャートについて

次に、チャートを分析していきましょう。
あまり深入りせずザックリと説明していきます。

まずは長期チャートです。


上場は1997年の11月です。

うーん、微妙ですね。
値動きがかなり荒いですし、長期で見ると上昇トレンドとはなっていません。
長期投資家が報われていないチャートですね。

 

次に、短期チャートを見ていきましょう。

過去1年間のチャートです。

こちらは山なりとなっています。
ピークは2020年の10月です。
その後はしっかりと下げてしまっています。
底が見えずテクニカル的にはまだまだ下げそうなので注意が必要です。

4. 売上高について

では、売上高見ていきましょう!

ちなみに、Zホールディングスの決算月は3月となっています。

売上高、いいですね。
しっかりと右肩上がりで伸びています。
売上は1兆2,000億円を超えています。
すごい規模にまで拡大しています。

5. EPS(1株あたりの利益)について

次に、EPSを見ていきましょう。EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。

そして、過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
それは優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていれば要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう!

こちらは良くないですね。
右肩下がりです。
売上は伸びているのに利益は減っていっている状況です。

6. BPS(1株あたりの純資産)について

次は、BPSです。
BPSとは、1株あたりの純資産のことです。純資産とは、会社の価値のこと。
つまり、BPSは1株の価値そのものを表します。

では、見ていきましょう。

こちらは、キレイな右肩上がりではありません。
ただ、直近純資産が一気に増えています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、18.95%です。
つまり、慣らすと年間18.95%ずつこの会社は成長し続けているということです。

7. ROE(自己資本利益率)について

では、ROEについて。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」という数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。

一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業です。

見ていきましょう。

うーん、難しいですね。
2016年度には20%と高いROEを叩き出せており、
その後も10%の合格ラインを比較的超えられており良好でした。

ただ、直近はコロナの影響もあり大きく落ち込んでいます。

ちなみに自己資本比率は19.2%です。
こちらは低いですね。

8. まとめ

・日本を代表する企業で、売上の伸びはOK
・他の数字はそこまで言うほど良くない

では、Zホールディングスを総合的にまとめましょう!

時価総額は3兆円を超え、毎年売上は1兆円を超えるような日本を代表する企業です。
PERも高く投資家の注目もそれなりに集めています。

ただ、フラットに数字を見た場合、EPSやBPSの伸びはイマイチでした。
さらにROEも直近は大きく落ち込んでます。

過去の実績が超優秀で今後も成長し続ける可能性の高い企業に投資をするのがこのチャンネルの方針です。
そう考えると、この数字では長期投資の合格点が出せません。

個人的には投資を見送ります。
ただ、投資にはいろいろな見方はあります。(1年、2年単位で買えば買い場だ、とか。)

気になった方はぜひIRなどもチェックして検討を行って下さい。

 

 

 

【ちょこっと宣伝】追記 今井バフェット、株を2,140万円分買いました。

今回のコロナショックで多くの銘柄が下げました。

2017年11月から投資ブログをピタッと止めていた私。
それは他ならぬ「株価が高水準だった」からです。

そして今回の下落。
優良銘柄が適切な評価をされておらず、「お宝がザクザク」しています。
紛れもなく10年に一度のチャンスです。

そんな中、私も投資を再び再開しました。
貯金1,400万円のうち、ある一つの日本株に1,200万円以上を投資しました。
※2021年4月現在も割安な状態は続き、今もどんどん買い増しをしています。


多くのお宝銘柄の中で、さらに埋もれている「これはものすごい!」と感じた銘柄があったからです。

これまで何百と日本株を分析した私が、身銭を切って投資しました。

バフェットはこう言いました。
「賢い人たちは、チャンスが訪れたときに大きく賭けます。オッズが有利なときは大きく賭けるのです。
しかし、そうでないときは賭けません。ただそれだけです。」

今回のコロナショックで資産の90%以上を投じた銘柄とは?
今井バフェットが何に勝負をかけたのか?

理由とともに売買履歴や今後の売買戦略なども詳細に述べています(適宜更新予定です)

もし気になる方はコチラを見て下さい。
ちなみに有料ですが、途中まではタダで読めます。

最大のチャンス!コロナショックで私が2,140万円全力投資した銘柄

今井バフェット

今井バフェット株式長期投資家

投稿者プロフィール

株式に長期投資をしている36歳。

節約をして限界まで可処分所得を減らし、種銭をつくり、株を買い増している。
年間300万円の貯金で年利8%の運用が目標。

投資スタイルはバイ・アンド・ホールド。一度買ったらずーっと売らないつもり。
目標資産、まずは1,000万円!(→2020年達成)
次は、3,000万円!(→2021年達成)

46歳で資産1億円をめざす。

近視眼的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う
(ウォーレン・バフェット)

(詳細な資産推移はこちら)

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