東京電力(9501)の株価を予想・分析してみた
- 2017/6/11
- 資産運用
※2017年6月最新更新
長期投資に適した日本株を分析するコーナー。
今回見るのは東京電力(9501)です。
そもそも東京電力(9501)とは?
東京電力は、水力、火力、原子力を利用した発電と電力供給事業に従事。
東京、神奈川、千葉、埼玉の首都圏を含む関東地方一円に電力を供給しています。
社員数は42,855人です。
東京電力(9501)の株価とPERは?
そんな東京電力、現在株価は462円です(2017年)。
東京電力といえば、2011年、福島第一原発事故を起こしたことで株価が大急落しました。
震災以前は2,500円近辺だったのですが、福島第一原発事故の影響で株価は約5分の1になりました。
100株単位で購入することができるので46,200円前後から東京電力の株を購入することができます。
5万円以下で購入できるので初心者でも気軽に投資ができますね。
そして、PERは5.57倍。
10倍を切っています。ものすごく割安です。
配当利回りは現在ありません。
そして、東京電力は株主優待もありません。
過去20年の長期チャート
やはり、2011年福島第一原発事故が転換点ですね。
ここで大きく下げています。
ちなみに、上場来安値は2012年の128円です。
余談ですが、知り合いのおばさんが原発事故直後の暴落時点で、「300万円くらい買おうと思ってるのよ」と言っていたのですが、あのおばさんは本当に買ったのでしょうか。
その後会っていないのでわかりませんが。
もし買っていたら、1200万円くらいにはなっているはず。
このように大きく下げたところでリスクを取って買って行くと大きなリターンを得られるという好例です。
(あれだけ批判を受けていた東電を株で支えるという経済的視点以外からの是非はさておき)
一方、上場来高値はバブル期の1987年の8,008円です。
東京電力の過去3年間のチャート
去年2016年の1月から大きく下げてなかなかその後安値圏をウロウロしています。
テクニカル的には結構いい買いのポイントかも。
PERもかなり低くなっているし。
東京電力の売上高の推移
山のようになっていますね。FY2015をピークに少し減ってきています。
微妙ですね。
次にEPS(1株当たりの利益)の推移
なんか、おもしろい形ですね。FY2014からは震災の影響から立ち直りプラスとなっています。
ただ、FY2014、2015とFY2016と2017で大きな隔たりができてしまっているのがマイナスポイントです。
長期投資に適したEPSの推移はキレイな右肩上がりです。東京電力のこれは当てはまりません。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
BPSはFY2013からしっかりと右肩上がりです。
これは、いいですね。しっかり株主の価値を増やしているということがいえます。
ROE(株主資本利益率)の推移は?
そして、ROE(株主資本利益率)は、直近9.49%です。
合格ラインの10%には届かないけどいい感じですね。多くの日本の大企業が5%にも満たないことはよくあるのですが、検討している方ではないでしょうか。
最後に、流動比率は0.52倍。
こちらは1を割っているのでちょっと心配です。
流動比率とは、流動資産(1年以内に現金化される資産)/流動負債(1年以内に返済すべき負債)のこと。
流動比率が1を割っているということは、1年以内に現金化できる資産よりも1年以内に返済すべき負債のほうが多いということ、つまり一般的には「支払い大丈夫かな?」ということです。
東京電力の今後予想をまとめると
PERの極端な低さ、インフラ株という需要が極端に減ることがない性質などを考慮すると、
今仕込んで大きく育てる銘柄として悪くは無い気がします。
エクソン・モービルしかり大きな事故を起こして株価急落した時というのは実は絶好の買い場だったりします。
個人的にも、東京電力ちょっとほしいです。
ただ、配当がないこととEPSの直近の落ち込みは気になります。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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