気になる日本株を分析するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は大塚家具【8186】。
株価を分析し、今後を予想していきます。
大塚家具とはどんな会社?
大塚家具は、東京を地盤に全国で、家具、寝具、室内装飾品などの小売業および卸売業を営んでいます。
主な商品は、応接家具、ダイニング家具、収納家具などです。
以下はWikipediaより引用
1969年(昭和44年)に埼玉県春日部市の東武伊勢崎線春日部駅東口(春日部ショールームとは反対側)に桐箪笥販売店「大塚家具センター」として創業。1993年(平成5年)に会員制を導入した。
自らの業態を「インターナショナルデザインセンター」(International Design Center)と称し、頭文字を取った「IDC」を商標の一部としている。
小売りだけではなく法人向けのコントラクト事業も手がけており、ホテルや医療施設などの内装のトータルコーディネートなどを行っている。
今は会員制を廃止して転換を模索しています。
そして、大塚家具といえば、「お家騒動」がありましたね。
時系列はこちらです。
2009年(平成21年)3月 – 創業者の大塚勝久の娘である大塚久美子が社長に就任。
2014年(平成26年)7月 – 大塚久美子社長が解任され取締役に、父の勝久会長が社長を兼任。
2015年(平成27年)
1月 – 大塚久美子取締役が社長に復帰。
3月 – 株主総会での決議を経て大塚勝久会長が退任。
7月1日 – 新たなブランドビジョンを発表。「幸せをレイアウトしよう。」をスローガンとし、企業ロゴも「IDC OTSUKA」とした。
ここでは、あくまで「投資対象として魅力的かどうか」を分析するのでお家騒動などについてはあまり踏み込みません。
大塚家具の株価と株主優待は?
大塚家具の現在の株価は178円です。
100株単位なので、17,800円前後で大塚家具の株を買うことができます。
安いですね。
これなら大学生でも気軽に投資をすることができます(とはいえ僕が大学のころは17,800円も大金でしたが)
PERは現在計算できません。
そして、配当利回りはありません。
以前は異常なまでの高配当(15%以上)だったのですが、さすがにキツかったようです(それもお家騒動で高配当をエサにしただけ)
ちなみに、大塚家具の株主優待は現在ありません。
過去の長期チャートを見ていきましょう
最高値は1999年。15,500円をつけました。
その後、株価は急降下。
今は地を這うような動きをしています。
大塚家具の直近1年間の株価チャートは以下
ダダ下がりです。
反発する兆しがありません。
まだまだ下げそうな勢いです。
大塚家具の売上高は?
FY2015から売上は右肩下がりです。
次にEPS(1株当たりの利益)の推移です
こちらは散々な結果ですね。
「絶対に投資をしてはいけない」EPSの推移の典型例です。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。
こちらも大きく下げています。
BPSが下がるということは株主の価値を下げるということ。
FY2013から株主の価値は約3分の1になっています。
もちろん、長期投資をする上で大きなマイナスポイントです。
ROE(株主資本利益率)の推移
もちろんこちらもマイナスです。
話になりません。
最後に、流動比率は2.35倍です。
こちらは2倍を超えています。
すごいですね!この経営でまだ2倍を超えているのはいい意味で意外でした。
大塚家具の今後をまとめると
「高級家具=大塚家具」というイメージだったのですが、会員制をやめ誰でも入れる店作りをしてニトリやIKEAのような店を目指すのは正直どうだったのかなぁと疑問でした。
家具って下手すればずっと使うものですし、良いものを高くてもいいから信頼できるところで買いたいという層にリーチする経営を続けていれば結果は変わったかもしれません。
現時点ではかなり「ヤバイ」会社です。
投資したいとは思えません。
ただ、いろいろ詳しくしらべて不死鳥のように復活するのであれば、株価は何倍にもなる可能性はあります。
超ハイリスクハイリターンの銘柄です(現時点ではリターンの兆候はまったくありませんが)
気になる方は四季報などで詳細をチェックしてみて下さい。