気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はガンホー【3765】の株価を分析。そして今後を予想していきます。
ガンホーとはどんな会社?
ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、インターネットを利用したオンラインゲームを開発・配信しています。
また同社は、スマートフォンアプリの企画・開発・運営・配信を行っています。
もともとは、アメリカの大手オークションサイトとソフトバンクの合弁企業で、初代社長は孫泰蔵氏(孫正義さんの弟さん)が就いていました。
最近では、パズドラそして、任天堂SWITCHの「Ninjala」(2019年春発売予定)などで有名ですね。
(あまりゲーム詳しくないので細かい話できないです。すみません)
現在の株価は?
現在の株価は302円前後(2018年6月)。
取引単位は100株なので、30,000円程度でガンホーの株を所有することが可能です。
これだったらほんのお小遣いでガンホー株を所有することができますね。
ガンホーのPER(株価収益率)は、10.54倍。
流行りのスマホゲーム会社ってもっとPER高いと思っていましたが10倍前後であれば全然割安です。
いいですね。
配当利回りは0.99%です。
高配当ではありませんが、少しはあるといったところです。
上場来の過去の長期のチャート
波が2回来ています。
上場後と2013年です。
2013年に最高値1,300円まで上昇しました。
2013年の波がスマホゲーム、パズドラのヒットによるものです。
この爆上げで多くの億万長者を輩出したと言われています。
2008年には約10円だった株価が1,300円になるんですから、当時100万円でも投資していれば1億3,000万円です。
8年前、僕の全資産約1,000万円を一点集中して高値で売れば今頃13億円です。
想像するだけでワクワクしますね。
株って夢が膨らみます。
ただその後は大きく落ち込んでいます。
ちなみに直近1年のチャートはこちら
方向感がないですね。
しいていえば2018円2月に入って上昇し、4月末に大きく下げています。
ガンホーの売上高は?
FY2012年には売上25億円程度だった企業が、FY2013以降パズドラの大ヒットで1,000億円以上の売上へと変貌しています。スマホゲームを1発当てたらスゴイと言われますが、その凄さの片鱗を見た気がします。
ただ、ピーク後は右肩下がりで直近は1,000億円を割ってきてしまっています。
ガンホーのEPS(1株当たりの利益)の推移です。
うーん、パッとしませんね。
理想的なEPSは右肩上がりなのですが、ガンホーのEPSの推移はそれとは異なります。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。
こちらも方向感ありません。
長期投資の理想とするBPSは右肩上がりです。
そう考えると良くはないですね。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
直近のROE(株主資本利益率)は直近45.09%。
合格ラインの10%を余裕で超える、超優秀な数字です。
過去をみてもかなりの高ROEです。
アメリカ株にも引けをとらない素晴らしい数字です。
うーん、素晴らしい!
ものすごく利益率が高い会社ということがわかりました。
海外別売上高比率はこちら
アジアが一定割合ありますね。
最後に、流動比率は5.03倍。
こちらも1倍は超えているので問題ありません。
ガンホーの今後をまとめると
スマホで一発当てたイロモノ銘柄だと思っていましたが、実際見てみるとPERも低く、ROEもものすごく高いです。
もちろん、これからはとても心配です。
ユーザーの移り変わりは早いです。
パズドラは「まぐれの一発か」なのか?
今後数年はその真価が問われる時期です。
個人的にはパズドラだけでは「今後も安定的に稼げるビジネスモデル」とはいえないので投資はしません。
ただ、もう一発スゴイアプリを作って僕が「あのとき投資していればー」とくやしがるくらいゲーム産業引っ張っていくようながんばりを見せてほしいと思います(偉そうでスミマセン)。